こんにちは
今日は、映画【おしょりん】の原作小説をご紹介します。
小説のタイトルも同じ「おしょりん」です。
「おしょりん」とは、田畑を覆う雪が固く凍った状態を指す福井の言葉です。
著者は藤岡陽子さん。
日本のメガネの生産地と言えばどこを思い浮かべますか?
福井県鯖江市ですよね。
実に日本のメガネフレーム生産の95%がここで作られています。
ではなぜ鯖江でメガネフレームが作られるようになったのでしょうか。
その答えが小説「おしょりん」にあります。
映画では北乃きいさんと 森崎ウィンさんが主人公を演じます。
楽しみです。
それではお伝えします。
小説「おしょりん」のご紹介
藤岡陽子さんの「おしょりん」とはどのような小説なのでしょうか
小説のご紹介
めがねで世界を変えた、兄弟の魂の物語。日本のものづくりの真髄が、ここに。
明治三十八年、福井県麻生津村。
増永五左衛門は、この地に農業以外の産業を根づかせるべく苦闘していた。
そんな時、大阪へ出稼ぎに出ていた弟の幸八が、当時はほとんど普及していなかっためがねに着目、村でのめがね製造を提案する。
村人たちの猛反対の中、輝く地平を求めて、二人は困難な道を歩み始めるのだった–。
「トライアウト」「手のひらの音符」などで注目を集める作家・藤岡陽子の新たなる代表作の誕生!曽祖父母や増永一期生の人々が眼鏡枠作りに取り組む中で抱えていた思いや悩みは、今の私達と共通したものであり、とても励まされました。
出典 アマゾン
–増永眼鏡株式会社 増永宗大郎
なぜ「おしょりん」が小説のタイトルなのか?
おしょりんは、福井の方言で、田畑を覆う雪が固く凍った状態を指します。
これには続きがあって、おしょりんになれば、回り道しないで好きなところへまっすぐ行ける。
という思いも込められています。
いくつになっても、どんな時も、夢に向かって自由に突き進もうという想いが込められた、タイトルなんですね。
本日ご紹介する小説はこちらです。探しやすいようにリンクを貼っておきますね。
藤岡陽子さんのプロフィール
藤岡陽子さんのプロフィールです
藤岡 陽子(ふじおか ようこ)
1971年、京都市生まれの小説家。
同志社大学文学部卒業後、報知新聞社にスポーツ記者としての勤務を経て、タンザニア・ダルエスサラーム大学に留学。
帰国後に塾講師や法律事務所勤務をしつつ、大阪文学学校に通い、小説を書き始める。
この時期、慈恵看護専門学校を卒業し、看護師資格も取得している。
出典 アマゾン
2006年「結い言」で第40回北日本文学賞選奨を受賞。
2009年『いつまでも白い羽根』でデビュー。
看護学校を舞台にした代表作、『いつまでも白い羽根』は2018年にテレビドラマ化された。
読者の声
読書メーターによせられた読者の声をお伝えします。
福井の眼鏡の不思議が何となく理解出来た。昔の家同士の嫁入り関係が生んだ、兄弟と嫁の関係がやるせなく、事業の発展との反比例さが哀しいかな。 ラストの30の迎えた弟への「惚れた女を幸せにしたいとおもわんか」に対して「だからそうした」の独り言ちたシーンは刺さりましたね。相変わらず藤岡さんは読み始めるとはまりますね。
やれやれさん
福井の方言
福井の方言番付をご紹介します
東方
- 横 綱 いつちようらい 一張羅
- 大 関 けなるい 羨ましい
- 関 脇 ばい 棒
- 小 結 ちやんぽ 竹筒
- 前 頭 てきねい 病気
西方
- 横 綱 だんね 差し支えない
- 大 関 じるい 泥濘
- 関 脇 のくてい あほ
- 小 結 おつくね 握飯
- 前 頭 おぞい 悪い
参考 福井県
映画「おしょりん」のキャスト・あらすじ
「おしょりん」は映画になります
タイトルも「おしょりん」です
映画、「おしょりん」の予告編です。
映画の公式サイトはこちらです
映画「おしょりん」の紹介
公式サイトから映画の解説をお伝えします。
明治37年、福井県足羽郡麻生津村あすわぐんあそうづむらの庄屋の長男・増永五左衛門と結婚したむめは、育児と家事で忙しい日々を送っていた。
ある日、五左衛門の弟の幸八が勤め先の大阪から帰郷し、村をあげてメガネ作りに取り組まないかと持ち掛ける。
今はほとんど知られていないメガネだが、活字文化の普及で必ずや必需品になるというのだ。
成功すれば、冬は収穫のない農家の人々の暮らしを助けることができる。
初めは反対していたが、視力の弱い子供がメガネをかけて大喜びする姿を見て、挑戦を決めた五左衛門は、村の人々を集めて工場を開く。
だが、苦労の末に仕上げたメガネが「売り物にならない」と卸問屋に突き返され、資金難から銀行の融資を受けるも厳しく返済を迫られ、兄弟は幾度となく挫折する。
そんな二人を信じ、支え続けたのが、決して夢を諦めない強い心を持つむめだった。
彼女に励まされた兄弟と職人たちは、“最後の賭け”に打って出る──。
主演 北乃きいさん
森崎ウィンさん
小泉孝太郎さん
監督 児玉宜久さん ー「えちてつ物語 わたし、故郷に帰ってきました。」ー
劇場公開予定は2023年9月29日です
藤岡陽子さんの小説をもう一冊読むならコレ
藤岡陽子さんの小説をもう一冊読むならおすすめしたい作品は、「きのうのオレンジ」です
あらすじ
全国の書店員100名が心震わせた感動作!
弱音を吐かない人は、いつだってたったひとりで闘っている──。笹本遼賀、33歳。都内のレストランで働きながら、人並みに、真面目に生きてきた。
出典 アマゾン
だが、胃の不調で受けた検査は予想外の結果──がんだった。
どうして自分が? 絶望に襲われた時、弟の恭平から荷物が届く。
それは遼賀が15歳の頃、故郷の山で遭難した時に履いていたオレンジ色の登山靴で……。
「おれはまだ生きたい」懸命に前を向く遼賀と、彼を支える家族を通して誠実に〝生〟と向き合った傑作長編。
もう一冊の小説も探しやすいようにリンクを貼っておきます。
まとめ
映画化された原作小説を紹介する記事のコーナー。
今日は藤岡陽子さんの小説「おしょりん」をご紹介しました
本日ご紹介した小説はこちらです。
映画が公開されるのは、2023年11月です。
未読の方は読まれてみてはいかがでしょうか
その他の映画の原作記事はこちらにまとめています