こんにちは
映画化される原作小説をご紹介します。
今日ご紹介する小説は『敵』です。
映画のタイトルも『敵』です。
著者は筒井康隆さんです。
主人公は75歳の元大学教授の男性。妻に先立たれて一人ぐらいです。下心一杯の妄想を抱く男の物語です。
筒井康隆さん60代の作品です。
筒井ワールド前回の小説です。楽しめますよ。
映画化原作小説の記事まとめはこちらです
小説「敵」のあらすじ・おすすめポイント
筒井康隆さんの小説「敵」をご紹介します
小説「敵」のあらすじ
小説のあらすじ
渡辺儀助、75歳。大学教授の職を辞して10年。愛妻にも先立たれ、余生を勘定しつつ、ひとり悠々自適の生活を営んでいる。料理にこだわり、晩酌を楽しみ、ときには酒場にも足を運ぶ。年下の友人とは疎遠になりつつあり、好意を寄せる昔の教え子、鷹司靖子はなかなかやって来ない。やがて脳髄に敵が宿る。恍惚の予感が彼を脅かす。春になればまた皆に逢えるだろう……。哀切の傑作長編小説。
出典 アマゾン
エッセイみたいな構成です
43個の副題が付いています
朝食 友人 物置 講演 病気
麺類 鷹司靖子 八畳 郵便物 老臭
肉 親族 書斎 買物 性欲
魚介類 夜間飛行 食堂 通信 預貯金
昼寝 野菜 敵 信子 玄関 遺言
孤独 供物 酒 珍客 風呂 自裁
煙草 大学 映画 睡眠 戦闘
神 真善美 侵略 舞台 幻聴 春雨
日常のちょっとしたタイトルが多いです
小説「敵」のおすすめポイント
筒井康隆さんが60代の時の作品です
ご自身の十数年後をイメージした作品に思えてしまいます
実にユニークな小説です
どれが真実もしくは現実の出来事で、どれが夢もしくは妄想の産物なのか・・
読んでいて楽しいです
結末は小説を是非読んでみて下さい
小説「敵」の読者の声
読書メーターによせられた読者の声をお伝えします。
75歳・儀助のあれこれの短編集。フランス文学の教授をしていた。妻にも先立たれている。そんな儀助の、私生活を事細かに描写している。夢や妄想が多いが、現実でないだけに愉快だ。ついのめり込んでしまう。 「神」を論じる展開はお見事としか言いようがない。読み始めは、物足りないと感じていたが、読めば読むほどその達筆さに敬服する。 ラストは、紙の本でなければ出来ない表現。本を知り尽くしている著者でなければ出来ない芸当だ。
読書やあさん
小説「敵」原作者「筒井康隆」さんのプロフィール
小説「敵」の原作者「筒井康隆」さんのプロフィールです
筒井康隆(つついやすたか)
1934(昭和9)年、大阪市生れ。同志社大学卒。1960年、弟3人とSF同人誌〈NULL〉を創刊。この雑誌が江戸川乱歩に認められ「お助け」が〈宝石〉に転載される。1965年、処女作品集『東海道戦争』を刊行。1981年、『虚人たち』で泉鏡花文学賞、1987年、『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、1989(平成元)年、「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、1992年、『朝のガスパール』で日本SF大賞をそれぞれ受賞。1996年12月、3年3カ月に及んだ断筆を解除。1997年、パゾリーニ賞受賞。2000年、『わたしのグランパ』で読売文学賞を受賞。2002年、紫綬褒章受章。2010年、菊池寛賞受賞。2017年、『モナドの領域』で毎日芸術賞を受賞。他に『家族八景』『敵』『銀齢の果て』『ダンシング・ヴァニティ』『アホの壁』『現代語裏辞典』『聖痕』『世界はゴ冗談』など著書多数。
出典 アマゾン
小松左京さん、星新一さんとともに「日本SF御三家」と呼ばれていますね
断筆宣言したときの騒動はしっかり覚えています
著者「筒井康隆」さんの受賞歴
著者「筒井康隆」さんの受賞歴をお伝えします。
- 1970年 – 『霊長類南へ』で第1回星雲賞(日本長編部門)、『フル・ネルソン』で同賞(日本短編部門)受賞。
- 1971年 – 『ビタミン』で第2回星雲賞(日本短編部門)受賞。
- 1974年 – 『日本以外全部沈没』で第5回星雲賞(日本短編部門)受賞。
- 1975年 – 『おれの血は他人の血』で第6回星雲賞(日本長編部門)受賞。
- 1976年 – 『七瀬ふたたび』で第7回星雲賞(日本長編部門)、『スタア』で同賞(映画演劇部門)受賞。
- 1977年 – 『メタモルフォセス群島』で第8回星雲賞(日本短編部門)受賞。
- 1981年 – 『虚人たち』で第9回泉鏡花文学賞受賞。
- 1987年 – 『夢の木坂分岐点』で第23回谷崎潤一郎賞受賞。
- 1989年 – 『ヨッパ谷への降下』で第16回川端康成文学賞受賞。
- 1990年 – ダイヤモンド・パーソナリティー賞受賞。
- 1991年 – 日本文化デザイン賞受賞。
- 1992年 – 『朝のガスパール』で第12回日本SF大賞受賞。
- 1997年 – フランス・芸術文化勲章シュバリエ受章。フランス・パゾリーニ賞受賞。
- 1999年 – 『わたしのグランパ』で第51回読売文学賞受賞。
- 2002年 – 紫綬褒章受章。
- 2010年 – 第58回菊池寛賞受賞。
- 2017年 – 毎日芸術賞受賞。
- 2019年 – 『東海道戦争』で1965年度レトロ星雲賞(日本短編部門)受賞
- 2019年 – 『筒井康隆、自作を語る』(編集:日下三蔵)で第50回星雲賞(ノンフィクション部門)受賞。
- 2022年 – 日本芸術院賞・恩賜賞受賞。
沢山ありますね
小説「敵」の原作者「筒井康隆」さんの作品一覧
筒井康隆さんの単行本の作品一覧です。
中長編の作品
- 48億の妄想
- 馬の首風雲録
- 霊長類南へ
- 筒井順慶
- 緑魔の町
- 脱走と追跡のサンバ
- 家族八景
- 俗物図鑑
- おれの血は他人の血
- 七瀬ふたたび
- エディプスの恋人
- 富豪刑事
- 大いなる助走
- 美藝公
- 虚人たち
- 虚航船団
- イリヤ・ムウロメツ
- 旅のラゴス
- 夢の木坂分岐点
- 歌と饒舌の戦記
- 驚愕の曠野
- 新日本探偵社報告書控
- 残像に口紅を
- フェミニズム殺人事件
- 文学部唯野教授
- ロートレック荘事件
- 朝のガスパール
- パプリカ
- 敵
- わたしのグランパ
- 恐怖
- 愛のひだりがわ
- ヘル
- 銀齢の果て
- 巨船ベラス・レトラス
- ダンシング・ヴァニティ
- ビアンカ・オーバースタディ
- 聖痕
- モナドの領域
引用元 ウィキペディア
小説「敵」の映画化について
先ほどもお伝えした通り「敵」は映画になります
映画のタイトルも「敵」です
映画「敵」は最近珍しいモノクロ(白黒)映画です。
映画の公式サイトは こちら です
映画「敵」の予告編
映画「敵」の予告編はまだ解禁されていませんでした
映画「敵」の解説
映画「敵」の解説です。
筒井康隆の同名小説を、「桐島、部活やめるってよ」「騙し絵の牙」の吉田大八監督が映画化。穏やかな生活を送っていた独居老人の主人公の前に、ある日「敵」が現れる物語を、モノクロの映像で描いた。
映画.com
主人公の儀助役を12年ぶりの映画主演になる長塚京三が演じるほか、教え子役を瀧内公美、亡くなった妻役を黒沢あすか、バーで出会った大学生役を河合優実がそれぞれ演じ、松尾諭、松尾貴史、カトウシンスケ、中島歩らが脇を固める。2024年・第37回東京国際映画祭コンペティション部門出品。
画「敵」のあらすじ
映画「敵」のあらすじです。
大学教授の職をリタイアし、妻には先立たれ、祖父の代から続く日本家屋にひとり暮らす、渡辺儀助77歳。毎朝決まった時間に起床し、料理は自分でつくり、衣類や使う文房具一つに至るまでを丹念に扱う。時には気の置けないわずかな友人と酒を酌み交わし、教え子を招いてディナーも振る舞う。この生活スタイルで預貯金があと何年持つかを計算しながら、日常は平和に過ぎていった。そんな穏やかな時間を過ごす儀助だったが、ある日、書斎のパソコンの画面に「敵がやって来る」と不穏なメッセージが流れてくる。
映画.com
映画「敵」の登場人物・キャスト
出演
- 渡辺儀助:長塚京三さん
- 鷹司靖子:瀧内公美さん
- 菅井歩美:河合優実さん
- 渡辺信子:黒沢あすかさん
監督
- 吉田大八さん 作品:ー 「桐島、部活やめるってよ」「騙し絵の牙」 ー
劇場公開日は2025年1月17日の予定です
映画「敵」原作者のコメント
映画「花まんま」公開に関して原作者「筒井康隆」さんのコメントもお伝えします。
すべてにわたり映像化不可能と思っていたものを、すべてにわたり映像化を実現していただけた。 登場人物の鷹司靖子、菅井歩美、妻・信子の女性三人がよく描き分けられている。 よくぞモノクロでやってくれた。
公式サイト
筒井康隆さんの小説をもう一冊読むならおすすめは「七瀬ふたたび」
筒井康隆さんの小説をもう一冊読むならおすすめしたい作品は「七瀬ふたたび」です。
生れながらに人の心を読むことができる超能力者、美しきテレパス火田七瀬は、人に超能力者だと悟られるのを恐れて、お手伝いの仕事をやめ、旅に出る。その夜汽車の中で、生れてはじめて、同じテレパシーの能力を持った子供ノリオと出会う。その後、次々と異なる超能力の持主とめぐり会った七瀬は、彼らと共に、超能力者を抹殺しようとたくらむ暗黒組織と、血みどろの死闘を展開する。
アマゾン
超能力を持った女性が主人公の作品です。
もう一冊の小説も探しやすいようにリンクを貼っておきますね。
実は「七瀬ふたたび」も映画化れています。
主演は芦名星さんです
2010年の作品ですが、動画配信サービスを調べても配信していませんでした。何か曰くのある作品なのでしょうか。
DVDはチャンと発売されています
まとめ
映画化された原作小説をご紹介しました。
今日ご紹介したのは筒井康隆さんの小説「敵」です。
本日ご紹介した小説のリンクも用意しています。
映画が公開されるのは、2025年1月17日の予定です。
未読の方は読まれてみてはいかがでしょうか
映画化原作小説の記事まとめはこちらです