こんにちは完です
最近見つけたお気に入りを、まだご存じない方にご紹介するコーナーです
今日は青山美智子さんの小説「お探し物は図書室まで」です
お探し物は図書室まで
青山美智子さんの「お探し物は図書室まで」とはどのような小説なのでしょうか
小説のご紹介
出典 ポプラ社
お探し物は、本ですか? 仕事ですか? 人生ですか?
人生に悩む人々が、ふとしたきっかけで訪れた小さな図書室。
彼らの背中を、不愛想だけど聞き上手な司書さんが、思いもよらない本のセレクトと可愛い付録で、後押しします。
仕事や人生に行き詰まりを感じている5人が訪れた、町の小さな図書室。「本を探している」と申し出ると「レファレンスは司書さんにどうぞ」と案内してくれます。
狭いレファレンスカウンターの中に体を埋めこみ、ちまちまと毛糸に針を刺して何かを作っている司書さん。本の相談をすると司書さんはレファレンスを始めます。不愛想なのにどうしてだか聞き上手で、相談者は誰にも言えなかった本音や願望を司書さんに話してしまいます。
話を聞いた司書さんは、一風変わった選書をしてくれます。図鑑、絵本、詩集……。
そして選書が終わると、カウンターの下にたくさんある引き出しの中から、小さな毛糸玉のようなものをひとつだけ取り出します。本のリストを印刷した紙と一緒に渡されたのは、羊毛フェルト。「これはなんですか」と相談者が訊ねると、司書さんはぶっきらぼうに答えます。 「本の付録」と――。
自分が本当に「探している物」に気がつき、明日への活力が満ちていくハートウォーミング小説。
ポプラ社編集者のお話
私は一昨年、ポプラ社に転職してきました。
出典 ポプラ社 文芸編集部 三枝美保
ネガティブ思考の私は青山さんの本に描かれている「日常に隠れている楽しいことや幸せなことを探し出すアンテナの感度」に感銘を受けました。青山さんに「仕事」をテーマにしてほしいとお願いして、『お探し物は図書室まで』が出来上がりました。
この物語は仕事や人生に悩む五人の老若男女が出てきます。一章ずつ原稿を頂いたのですが、どの物語にも、自分がいました。
青山さんは取材で「誰でもあって誰でもないような人達の〝靴の中の小石〟を描きたい」とおっしゃっていました。他人から「気にしすぎだよ」と言われてしまうような、些細なことかもしれないけれど、自分にとっては見過ごせないモヤモヤを抱えている方に、この本を手に取っていただけたらと思います。
小説「お探し物は図書室まで」は五編からなっています
- 朋香 二十一歳 婦人服販売員
- 諒 三十五歳 家具メーカー経理部
- 夏美 四十歳 元雑誌編集者
- 浩弥 三十歳 ニート
- 正雄 六十五歳 定年退職
一つ一つは短めですので読みやすいです
登場人物は、世間一般普通の人です
私が一番気になったのはタイトルです
思わず読んでみたくなるタイトルですよね
皆さん現状に悩みがつきません
偶然図書室で不思議な司書に出会います
司書に頼んでいない本を紹介されて借りることになります
おまけに羊毛フェルトを1つもらいます
皆さん自分の力で前向きに変わっていく様子がイキイキと描かれています
是非読んでみられてはいかがでしょうか
青山美智子さん
青山美智子さんのプロフィールです
青山美智子
出典 Amazon
1970年生まれ、愛知県出身。大学卒業後、シドニーの日系新聞社で記者として勤務。
2年間のオーストラリア生活ののち帰国、上京。出版社で雑誌編集者を経て執筆活動に入る。
第28回パレットノベル大賞佳作受賞。
デビュー作『木曜日にはココアを』が第1回宮崎本大賞を受賞。同作と2作目『猫のお告げは樹の下で』が未来屋小説大賞入賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
まとめ
最近見つけたお気に入りのご紹介コーナー。
今日は青山美智子さんの小説「お探し物は図書室まで」をご紹介しました
未読の方は読まれてみてはいかがでしょうか
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