【雪の花】映画化原作小説～天然痘から福井を救った医者の実話

こんにちは

映画化される原作小説をご紹介します。

今日ご紹介する小説は『雪の花』です。

映画のタイトルは『雪の花　ともに在りて』です。

著者は吉村昭さんです。

時は江戸時代後期の福井藩でのお話です。

天然痘の種痘を何十年もかけて広めた町医者の実話小説です。

それではお伝えします。

映画化原作小説の記事まとめはこちらです

■【映画化される原作小説】誰が読んでも間違いなく面白い作品

小説「雪の花」のご紹介

吉村昭さんの小説「雪の花」をご紹介します

小説「雪の花」のあらすじ

小説のあらすじ

数年ごとに大流行して多くの人命を奪う天然痘。それに絶対確実な予防法が異国から伝わったと知った福井藩の町医・笠原良策は、私財をなげうち生命を賭して種痘の苗を福井に持ち込んだ。しかし天然痘の膿を身体に植え込むなどということに庶民は激しい恐怖心をいだき、藩医の妨害もあっていっこうに広まらなかった……。狂人とさげすまれながら天然痘と闘った一町医の感動の生涯。

出典　アマゾン

おすすめのポイント

天然痘をご存知でしょうか。天然痘ウィルスによる感染症です。

日本では1960年頃に根絶しましたが、戦後にも大流行しています。

その天然痘と闘った福井藩の町医者の実話を描いた小説です。

吉村昭さんの実話の小説は記録文学のパイオニアと呼ばれるほど敬意をこめられた作品で有名です。

頁数は少ないので読みやすいです。

でも中身はホントに濃いです。

最後は胸が熱くなります。

結末は小説を是非読んでみて下さい

読者の声

読書メーターによせられた読者の声をお伝えします。

江戸時代に天然痘のワクチン接種を広めようとした、笠原良策のお話。牛痘といえば緒方洪庵のイメージだったが、その緒方洪庵は、笠原良策に牛痘の種を分けてもらい、接種方法を教わったのだという。 民の為、国の為に、これだけ心血を注げる原動力は医師としての矜恃なのだろうか？ 対して役人や御典医どもというのは昔から、自己保身ばかりでクソの役にも立たない連中だったのだとしみじみと思う。 それにしても、先日読んだ「天璋院篤姫」に登場した松平春嶽がここにも登場するとは。考えが柔軟で英邁な殿様だったのだなぁ。。。

LaVieHeartさん

吉村昭さんのプロフィール

吉村昭さんのプロフィールです

吉村昭（ヨシムラ・アキラ）

（1927-2006）東京・日暮里生れ。学習院大学中退。1966（昭和41）年『星への旅』で太宰治賞を受賞。同年発表の『戦艦武蔵』で記録文学に新境地を拓き、同作品や『関東大震災』などにより、1973年菊池寛賞を受賞。以来、現場、証言、史料を周到に取材し、緻密に構成した多彩な記録文学、歴史文学の長編作品を次々に発表した。主な作品に『ふぉん・しいほるとの娘』（吉川英治文学賞）、『冷い夏、熱い夏』（毎日芸術賞）、『破獄』（読売文学賞、芸術選奨文部大臣賞）、『天狗争乱』（大佛次郎賞）等がある。

引用元　新潮社

映画「室町無頼」のキャスト・あらすじ

先ほどもお伝えした通り「雪の花」は映画になります

映画のタイトルは「雪の花　ともに在りて」です

映画の公式サイトは　こちら　です

映画「雪の花」の紹介

映画「雪の花」の解説です。

吉村氏が1988年に発表した「雪の花」は、江戸時代末期を舞台に、数年ごとに大流行して多くの人命を奪う天然痘と闘った一人の町医者の実話を描く物語。天然痘の絶対確実な予防法が異国から伝わったと知った福井藩の町医者・笠原良策。京都の蘭方医・日野鼎哉に教えを請い、また私財をなげうち種痘の苗を福井に持ち込みます。良策はかつてない予防法成功の為に様々な困難にも諦めず、妻・千穂の支えの中で流行病と闘い続けます。自らの利益を顧みずに、天然痘に侵された日本を本気で救おうと立ち上がった実在の町医者・笠原良策が、生きる希望を問いかける。

出典　映画.com

映画のキャストについて

松坂が主人公・笠原良策を演じ、映画「真田十勇士」（16）、映画「居眠り磐音」（19）以来の時代劇に挑戦。役所が京都の蘭方医・日野鼎哉（ひのていさい）役。小泉監督とは「峠 最後のサムライ」以来のタッグとなり、松坂とは映画「日本のいちばん長い日」（15）、「孤狼の血」（18）、NHK大河ドラマ「いだてん　東京オリムピック噺」（19）、TBS日曜劇場「VIVANT」（23）と5度目の共演となる。

良策の妻・笠原千穂を演じる芳根は、松坂氏とは「居眠り磐音」以来2度目の共演となる。

出典　映画.com

出演

• 主人公・笠原良策：松坂桃李さん
• 蘭方医・日野鼎哉：役所広司さん
• 良策の妻・笠原千穂：芳根京子さん

監督　小泉堯史さん　作品：ー『雨あがる』 『博士の愛した数式』 『蜩ノ記』　ー

劇場公開日は2025年1月24日です

吉村昭さんの小説をもう一冊読むなら「高熱隧道」

吉村昭さんの小説をもう一冊読むならおすすめしたい作品は「高熱隧道」です。

読みは、「こうねつずいどう」です。トンネルのことですね。

黒部第三発電所――昭和11年8月着工、昭和15年11月完工。人間の侵入を拒み続けた嶮岨な峡谷の、岩盤最高温度165度という高熱地帯に、隧道(トンネル)を掘鑿する難工事であった。犠牲者は300余名を数えた。トンネル貫通への情熱にとり憑かれた男たちの執念と、予測もつかぬ大自然の猛威とが対決する異様な時空を、綿密な取材と調査で再現して、極限状況における人間の姿を描破した記録文学。

アマゾン

昔NHKで「プロジェクトＸ」という番組がありました。その内の1話で黒部ダムが放送されました。

黒部ダムに物資を運ぶためにトンネルを掘る大工事もありました。この工事で沢山の尊い方が犠牲になっておられます。黒部ダムの脇に犠牲者を偲ぶ碑もあります。

こちらの記録文学も堪能してみて下さい

もう一冊の小説も探しやすいようにリンクを貼っておきますね。

まとめ

映画化された原作小説を紹介するブログ記事。

今日は吉村昭さんの小説「雪の花」をご紹介しました

本日ご紹介した小説はこちらです。

映画が公開されるのは、2025年1月24日です。

未読の方は読まれてみてはいかがでしょうか

映画化原作小説の記事まとめはこちらです

■【映画化される原作小説】誰が読んでも間違いなく面白い